Weeklyコース~姿勢制御と神経システム~復習③
内容:姿勢制御と神経システム②
実施日:2015年8月20日
テーマ:感覚入力の重要性について
治療場面で口頭指示での練習を多くしていないですか?
口頭指示で動作ができることはとても良いことだと思います。しかし、中枢疾患の方の多くは得意な筋を使用しての動作になってしまいます。筋が低緊張で出力しにくい状態で動く練習をしてしまうと代償を伴う動作になり、動作そのものが失敗する可能性があります。
失敗させないためには、ハンドリングの知識が必要になります。運動を起こす前には筋が働きやすい状態である必要があります。そのためには、感覚受容器を通じて脊髄内のループが回りやすい状態を準備する必要があります。この脊髄内のループが上手くいっている状態で脳から筋に指令がいけば、運動が成功しそうな感じがしますね。このループはセラピストが回すことができます。このメカニズムを成功させるハンドリングの知識をこのコースでは紹介しました。
どのように筋をもったらいいの?
どの方向に筋を刺激したらいいの?
どうしたら、筋が収縮しやすくなるの?
姿勢制御と神経システムの知識があれば、この疑問を解決する手助けになってくれます。
研究会では、一つ一つの治療に意味を持つことができるセラピストの育成を目指しています。何となく良くなったではなく、勝算をもって戦える知識と技術を身につけていける勉強会を行っていきたいと思います