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Weeklyコース~嚥下コース①~

Weeklyコース

内容   :姿勢制御と嚥下機能

テーマ  :進化過程と臨床的観点

実施予定日:H28.2.16

来月からのWeeklyコースより、「姿勢制御と嚥下機能」と題して全4回のコースを行っていきます。

初回は、摂食・嚥下について学ぶ前に知っておきたいこと・臨床的な観察ポイントを進化過程から以下3つの観点からまとめました。

・ 鰓弓(えら)器官からの進化

・ 手の発達

・ 情動

ヒト特有の機能といえば、社会との関係性を生み出す口腔・顔面が挙げられます。その中でも、表情や発声、構音といったコミュニケーションにおいて重要な口腔と顔面は、発生学的に鰓(えら)を基盤にしており、両者は同一器官であると言われています。また、社会が生まれたことで喉・咽頭もヒト特有の構造に進化し、皮肉にも誤嚥できるようになってしまったといえます。

さらに、これらの進化は手の発達と情動的な要素を孕んでいます。なぜ赤ちゃんは「撫で回し」や「なめまわし」といった行為をするのか、なぜ胃腸の調子が悪いと表情が曇るのか、実はその背景には摂食・嚥下機能が密接に関係しているのです。

これらを踏まえた上で、日々の離床場面で観察するまなざしを食事場面だけでなく普段のふるまいに向けることで、新たなヒントを見つけることができるかもしれません。

Weeklyコース第1回目は、進化過程と臨床的観点と題して摂食・嚥下機能の可能性を探っていきたいと思います。


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